トレンド

自然の豊かさと文化に触れられる焼き物の里を訪ねてみよう!

日本各地にある焼き物の里を訪ねながら、ほっこりと心温まるひと時を過ごしませんか?手に取ったときの何ともいえない温かみは、優しい気持ちにさせてくれます。今回は、益子焼や九谷焼などの焼き物の特徴とともに、周辺のスポット情報もご紹介します。

益子焼(栃木県)

益子焼(栃木県)

益子焼は、北関東の栃木県南東部に位置する、芳賀郡益子町(はがぐんましこまち)周辺で、江戸時代後期に誕生しました。益子焼の原料となる土は砂気や鉄分が多いことから、茶色や黒色に仕上がる素朴なイメージが強いですが、釉(うわぐすり)との相性で色鮮やかな青や、シックな色合いの水色など、和洋折衷の雰囲気を醸し出す焼き物も多くあります。

益子陶芸美術館

益子陶芸美術館

益子陶芸美術館には、益子を代表する陶芸家で人間国宝の濱田庄司や島岡達三の作品が展示されています。江戸後期に建築された濱田庄司の茅葺母屋や、生前に愛用していた登り窯も移築・復元されており、まるでタイムスリップしたような感覚に。芝生広場もある敷地内にはほっと一息つけるサロンが併設されています。益子焼でいただくコーヒーやケーキは、一段と味わい深さを与えてくれることでしょう。

あしかがフラワーパーク

あしかがフラワーパーク

あしかがフラワーパークは、益子陶芸美術館から南西に70kmほどに位置する足利市迫間町にあります。四季折々の花々が堪能できるのが特徴です。有名なのは4月中旬から5月中旬に見頃を迎える藤の花。600畳もある大藤棚や、80mもある藤の花のトンネルは圧巻です。5月中旬からは赤、青、黄、オレンジ、白と、色とりどりのバラが咲き誇ります。夏には池を彩るスイレンが艶やかな香りを漂わせます。冬といえども、鮮やかな黄色の花を咲かせるロウバイや冬咲きボタンの赤色で賑わうスポットです。また、例年10月末から2月上旬にかけて園全体がイルミネーションで彩られます。藤色の電飾で彩られた奇跡の大藤は見どころのひとつです。

波佐見焼(長崎県)

波佐見焼(長崎県)

波佐見焼(はさみやき)は、九州の長崎県波佐見町付近で400年ほど前に始まりました。豊臣秀吉が亡くなった1598年、この地域の藩主が朝鮮半島から帰国する際、陶工であった李祐慶を同行させたことに端を発します。波佐見焼は特徴がないのが特徴ともいわれますが、繊細な白磁や透かし彫りの器から、日常使いにピッタリなデザインや絵柄の食器まで多数生産されています。

やきもの公園

やきもの公園

波佐見町にあるやきもの公園は、長崎の穏やかな自然を感じ取れるのんびりした公園です。公園内の小高い丘では、世界の珍しい窯12基を見ることができます。やきもの公園の一角にある「波佐見町陶芸の館」2階では波佐見焼の歴史などを学べるほか、1階ではロクロ体験や買い物が楽しめます。GW中には波佐見陶器まつりが開催され、焼き物好きの買い物客で賑わいます。

千綿駅(ちわたえき)

千綿駅(ちわたえき)

千綿駅は、大村湾に面したJR九州の無人駅です。ホームの目の前が海とのため、夕日の絶景ポイントとして人気があります。さらに、豪華列車の「ななつ星」が通過することから、観光客だけでなく写真家の間では有名スポット。千綿駅がカーブに面しているからなのか、見物客へのサービスなのか、千綿駅の手前ではななつ星がスピードを緩めながら通過します。列車の美しさと迫力は、子どもから大人まで圧倒されることでしょう。

美濃焼(岐阜県)

美濃焼(岐阜県)

美濃焼は、岐阜県南部に位置する土岐市や多治見市、瑞浪市、可児市の東濃地方で生まれ、1300年ほど前の平安時代の須恵器に端を発します。現在では、日本の陶磁器の生産量の半分を占めるほどです。美濃焼には「織部」「志野」「黄瀬戸」「瀬戸黒」など、1つの様式ではなく多様な種類があるのが特徴で、15種類が伝統工芸品として指定されています。

多治見市モザイクタイルミュージアム

多治見市モザイクタイルミュージアム

多治見市モザイクタイルミュージアムは、タイルの町として知られる多治見市笠原町にある博物館です。3つの展示室には昔懐かしい浴槽に使われた素朴なタイルから美術品のようなタイルなど、大正末期から現代までのタイルが展示されています。体験工房で、小さなお子様から楽しめるタイルを貼ってオリジナル小物作り体験はいかがでしょうか。1階のショップでは、地元タイルメーカー製作の、アクセサリーや小鉢替わりに使えそうなタイルなどが多種販売されています。

白川郷

白川郷

白川郷は、1995年にユネスコの世界遺産に登録された庄川流域の集落で、荻地区の合掌造りが有名です。1974年製作の映画「砂の器」のロケ地としても知られます。合掌造りの民家の間を散策する前に、シャトルバスで萩町城跡の展望台にぜひ足を運んでみてください。山と川、合掌造りの風景が一望でき、郷愁の念にかられます。荻町では、合掌造りの食事処が多く、手打ちそばや飛騨牛、とんかつなどを楽しめます。

九谷焼(石川県)

九谷焼(石川県)

九谷焼は、石川県南部に位置する金沢市や加賀市、小松市、能美市の加賀地方で、江戸時代初期に始まりました。加賀地方は「加賀百万石」に代表されるように豊かな文化が栄えたことから、九谷焼も華やかな色どりや大胆なデザインが特徴です。伝統的な絵付け技法の九谷五彩「紺青(こんじょう)、赤、紫、緑、黄の5色」を引き継ぎつつ、斬新なデザインや作風など、時代に合った九谷焼が生まれ続けています。

九谷焼資料館

九谷焼資料館

能美市の九谷陶芸村に隣接する九谷焼資料館は、2018年に「五彩の館」としてリニューアルオープンしました。館内は5色の色壁を配した「紺青の間」や「紫の間」と名付けられ、特別展や個展などが催されます。また、資料館から歩いて行ける周辺エリアは、九谷焼関連施設が充実しています。九谷焼陶芸館では、所要時間1~2時間程度でロクロや絵付け体験も可能で、食器からアクセサリーなど九谷焼の商品をが販売されています。

鶴仙渓

鶴仙渓

鶴仙渓(かくせんけい)は、加賀市山中温泉街付近を流れる大聖寺川の渓谷で、北陸随一の渓谷美を誇ります。川沿いには遊歩道が整備され、森林浴が楽しめます。上流の「こおろぎ橋」は、緩やかなアーチと総檜造りが見所です。川床の休憩所「鶴仙渓川床」では、美しいS字を描くことで有名な「あやとり橋」を背景に、一服のお茶菓子でゆったりとした時間を過ごせます。鶴仙渓川床は4月から11月まで営業されますが、11月になると気温低下により営業終了となることがあるため、ご確認の上お出掛けするのがおすすめです。

日本各地で生産される焼き物には、それぞれに歴史があります。焼き物の里を訪ねながら、ご当地ならではの文化や風景を楽しんでみてはいかがでしょうか。